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彼らとの夜 King Gnu R18

第2章 子犬な彼(S.I)


「あみさん!」

バイトの後輩の子犬のような彼に呼び止められた。

「飲みに行こうって、いつ行けるんすか?俺待ってるんすよ!」

昼間は本業で神経をすり減らし、恋愛も相手に愛想を尽かされて別れたばかりの私は、後輩とのいつかの約束を反故し続けていた事を思い出した。

「あぁ、そうだったね…今から行く?」

「まじっすか?やった!」

長身なのにほんとに子犬のよう。髭なんか生やしちゃって生意気な。

「焼き鳥でいい?」

「焼き鳥大好きっす!!」

しっぽがあったらちぎれるくらいに振ってるんだろうな。
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