第10章 play 8 ※
「……ハァ……ハァ……ハァ………チサト…?」
『……部屋に戻ろうと思って服を着てたら……急にうなされて…』
「……………あぁ………………僕………寝てたんだ……」
『…………私も………一緒に眠ってしまったみたいです………時計見てビックリしました…』
タケルが時計に目をやると
am 4:30 を指していた
「…………そんなに……」
『……』
チサトは側を離れると
タオルとミネラルウォーターのボトルを手に戻ってきた
『……すごい汗です………大丈夫ですか…?』
「………あぁ………ちょっと嫌な夢見ただけ…」
『…………そうですか…………あの……私…そろそろ部屋に戻ります…』
「……ぁ……ウン…」
チサトの背中に
タケルは声を掛けた
「……チサト…………ありがとう……」
チサトは振り返らず
その場で頭を下げてからドアを開けて出て行った