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bird cage 【R18】

第10章 play 8 ※






浅い眠りの中

タケルは
幼い頃の夢を見ていた








真っ暗な部屋

少しだけ開いたドアの隙間から
大好きな声が聞こえる


「……タケル…」

「………お母さん………ここ…何処なの…?」

「……お仕事をする部屋よ………アナタもお兄ちゃんみたいに…お芝居のお仕事がしたいって言ってたわよね…」

「…ウン……お兄ちゃんは?……一緒じゃないの…?」

「………カヲルは……もうお仕事が出来なくなってしまったの…………だから……これからは代わりにタケルが頑張るのよ…」

「……そうなんだ…………分かった……僕…お兄ちゃんの分も頑張るよ……」

「…………良い子ねタケル…………お母さんはそんなタケルが大好きよ……」



優しい手に頭を撫でられ
タケルは幸せな気持ちになった



「……それじゃあ……お母さんは外で待ってるから…………しっかりね……」


ドアが閉まり
暗闇に鍵の音が響く


「……………お母さん……?」


立ち尽くすタケルの腕を
大きな手が掴む


「…わぁっ……何…⁉︎」


驚いて振り払おうとしても
強い力に対抗が出来ない


「…何すんだよ!…離せ!」


恐怖を感じ
暴れるタケルの身体を
何本もの手が押さえ付け
服が剥ぎ取られていく


「…離せ!……っやめろよ!……助けて!お母さん!お母さん!」












『……タケルさん………タケルさん…!』


肩を揺さぶられて飛び起きたタケルが周りを見渡すと
怯えたような顔をしたチサトと目が合った







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