第2章 play 1 ※
チサトは仕方なくバスローブを身に付けドアを開けた
『あのっ…すみません!』
声を聞いて奥の部屋からカヲルが出てきた
『私の服…どこへやったんですか⁉︎』
「…シワになるといけないので…ハンガーに掛けておきました…」
『そんな……すぐに返してください!…あと…下着も無くなってるんですけど…』
「あぁ……それでしたら…いま洗濯を…」
『困ります!勝手に洗濯なんて!』
「…せっかく身体を洗ったのに…また汚れた下着をつけるつもりだったのですか?」
カヲルが信じられないというような顔をしたので
チサトは言葉に詰まってしまった
「…お帰りの頃には…キレイに洗って乾かしたものをお返しできるようにしておきます…」
『………とにかく!…服だけでも今すぐ返してください!……私…こんな格好じゃ…』
「どうしたの?」
声の方を振り返ると
バスローブ姿のタケルがタオルで濡れた髪を拭いていた
『タケルさん…』
「…シャワー終わったなら早くおいでよ…部屋で待ってるね♪」
タケルはそう言うと
廊下に面したドアのひとつに入っていった