• テキストサイズ

bird cage 【R18】

第9章 play 7 ※





『……』

「……タケルはね……小さい頃からすごく寂しがり屋だったの…………14歳の時に……マネージャーとしていつも側に付いていたお母さんが突然亡くなって…………それから彼は…独りきりじゃよく眠れなくなった………………毎晩のようにアイツの部屋に呼ばれて………私も嫌じゃなかったから…頻繁に通ってた………………だけど…お互いに仕事が忙しくなって……だんだん会えなくなっていったの…」

『……』

「……それからタケルは…私の代わりになる相手を作るようになった…………フッ……でもみんな長続きしなくて……取っ替え引っ替え……………もちろん……私との予定が合う時は…私が最優先だった………………私達の関係は………ずっと…そんな風だったのに…………………………この現場に入ってから………何度誘ってもタケルはつれなくて…………それで昨夜……ちょっと強引な手段に出てみたんだけど…あえなく撃沈したってワケ……」

『………そんな……どうして…』

「……どうしてだと思う?」

『…………私には……タケルさんの事は分かりません…………あの人が何を考えてるのか…全く理解できないし……理解したくもありません…』


チサトの吐き捨てるような言い方に
アリスは少し驚いたような顔をした


「………チサトちゃん………タケルが…嫌いなの…?」

『……何とも……思ってません…………………嫌い……とか………そんな感情すら持ちたくないんです……』







/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp