• テキストサイズ

bird cage 【R18】

第9章 play 7 ※




カヲルはチサトの身体を抱きしめて
優しく髪を撫でた


甘い香りを吸い込みながら
額にそっと口付けると
腕の中でチサトが顔を上げる

唇が近づき
触れ合う直前
小さな呼び出し音が聞こえた


カヲルはチサトの頬に軽くキスして身体を起こすと
上着のポケットからスマホを取り出した


「……」


タケルの名前を画面に確認したカヲルは
通話ボタンを押した


「………もしもし……」

「……ぁ……明日の集合時間なんだけど……」

「……明日は朝7:30にロビーだ…」

「………分かった……」

「……」

「……………ねぇ……」

「………何だ……」

「……………………アイツと………一緒にいるの…?」


咄嗟の問いに
カヲルは言葉が詰まった


「……」

「…………部屋の電話に出なかったのは……そういう事か…」


タケルは感情のない声でそう言うと
プツリと電話を切った









/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp