第5章 play 4 ※
みぞおちから腹筋へ
彫刻のように美しい造形を指でなぞる
『……』
チサトは一歩近づくと
少し背伸びをして
目線の高さにある小さな突起を舐めた
…ピチャ…ピチャ…
ズボンの上から手を添え
そっとさするように動かすと
少しずつ固さを増していくのが分かった
『……』
そこで
チサトの指の動きが止まった
カヲルはチサトの胸からそっと手を離した
「………………やっぱり……やめておきますか…?」
『………………そうじゃ………ないんです……………あの…………私……………よく……分からなくて…』
チサトは戸惑ったように言った
『………… カヲル…さんに………気持ち良くなってもらうには………どうしたらいいですか…』
「……」
チサトは顔を上げ
上目遣いで言った
『…………教えて…ください……』