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bird cage 【R18】

第2章 play 1 ※




バスローブを羽織ったタケルが部屋を出て行くと
少ししてカヲルが入ってきた


着替えをベッドの上に置き
何も言わずに部屋を出ていく


半ば朦朧とした意識の下
チサトはノロノロと身体を起こし、身なりを整えた




数十分後
チサトはカヲルに送られ
自分のマンションの前で車を降りた

足早にエントランスを横切り
エレベーターに乗り込む

震える手で鍵を開け
自分の部屋に入ってドアを閉めると
その場にへたり込んだ



涙が
後から後から溢れた

チサトは声を殺して泣いた




行為の最中
タケルはスマホを手に取ると、数枚の写真を撮った


ベッドの上のあられもない姿

口止めのための保険ということだろう


数々の弱味を握られた自分は
"三神タケル"という大きな力の前に跪く従順な奴隷となったのだ


チサトは唇を強く噛み締めた



(……強くなろう……強くならなくては…)


手の甲で涙を拭くと
瞳を閉じ、深呼吸した


そして
ゆっくりと瞳を開けたチサトは
この薄汚い世界で生きていく覚悟を決めた




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