第2章 play 1 ※
次の瞬間
少し掠れたようなタケルの声がした
「……もしかして……初めて…?」
チサトは痛みに耐えながら小さく頷いた
「……」
タケルは
それ以上何も言わなかった
けれど
その動きが
明らかにゆっくりと
優しいものに変わったのがチサトにも分かった
初めて感じる強い痛みの中に
微かにくすぐったいような感覚が芽生えた
そしてその感覚は
タケルがゆっくりと腰を動かす毎に、次第に強くなっていく
『……っ…』
先程とは別の意味で声が漏れ
チサトは慌てて口元を押さえた
「……」
タケルの舌が乳首を捉え、絡みつくように動くと
下腹部の疼きはより一層強くなった
「……っ………きっ…つ……………そろそろ…イクよ…」
苦しげな声が聞こえた
次の瞬間
タケルは腰の動きを早めた
大きな波のような痺れが爪先から上がってきて
チサトの全身を包んだ
背中が弓のようにしなり
押さえた指の間からくぐもった声が漏れ出す
『……んんっ………ゃ…………ら………めぇ……』
その声を聞きながら
タケルはチサトのナカへと欲望を放った