第2章 play 1 ※
チサトを送ったカヲルは
マンションへ戻るとシャワーを浴びた
15分後
髪を拭きながらバスルームを出たカヲルは
キッチンへ行き、冷蔵庫を開けて飲み物を取り出した
灯りの消えたリビングの方へふと目をやると
タケルがソファに寝転んでいた
「…タケル……ちゃんと部屋で休め…」
「……んー…」
気怠そうに返事をしてタケルは立ち上がった
「……明日…何時入りだっけ…」
「…am7:30……シャワー浴びるなら早めに目覚ましかけろよ…」
「…分かった……お疲れ…」
「…お疲れ…」
リビングのドアを開けたタケルが
ふと足を止め、小さな声で呟いた
「……………アイツ………処女だった…」
「……」
「………今までのヤツらと同じように……清純ぶってるだけかと思ったんだけどな…」
独り言のようにそう言うと
タケルはリビングを出て行った
「……」