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bird cage 【R18】

第15章 storm




1201号室のドアを開けたチサトは
少し痩せたようだったけれど
マネージャーが話していたような深刻な様子はあまり感じられなかった


タケルをリビングのソファに案内し
冷たい飲み物を用意すると
チサトは向かい側に腰を下ろした


『……………さっきは……すみませんでした…………モニター越しの雰囲気が…よく似てたもので……』

「………いや…」

『…………脚の具合……どうですか…?』

「……軽い骨折だって……医者からは全治3ヶ月って言われた…」

『………そうですか…………タケルさん……本当にすみません………私を庇ったばっかりに…』

「…チサトが謝ることなんか…何もないよ…」

『……』

「……今回起こった事は…全部……チサトのせいじゃない………だから…自分を責めないで欲しい…………チサトは……少しも悪くないんだ…」

『……』

「………それだけは……どうしても言っておきたくて…」

『………タケルさん……』


タケルはグラスのお茶を飲み干すと
松葉杖を手に立ち上がった


「…タクシー待たせてるから…もう行くよ………お茶…ご馳走さま…」

『……ぁ……はい…』




玄関で靴を履いたタケルは
チサトの方へ向き直った


「…………今度……電話してもいいかな…」

『………はい………スマホの電源…入れておきます…』

「…………ありがとう…」

『……いえ………カヲルさんからも…そろそろ連絡が来ると思うので…』






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