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bird cage 【R18】

第12章 play 9 ※




行為を終え
タケルがベッドルームを出て行くと

放心したようにベッドに横たわっているチサトの側に
ざっくりと身支度を整えたカヲルが服を運んできた



身体を起こし
下着とワンピースを身につけたチサトは
バッグを持つと
ヨロヨロと玄関へ向かった



車の鍵を手にしたカヲルが
靴を履こうとした時
チサトは呟くように言った


『……送ってくださらなくて大丈夫です…』

「………でも……この時間じゃタクシーもつかまらな…」

『放っといて!』

「……」

『…………ひとりになりたいんです………もう私に関わらないでください……』


部屋を出て行こうとしたチサトの腕を
カヲルが掴んだ


『何するの!離して!』

「……………今日だけは…送らせてくれ…」


震える声に
チサトが俯いていた顔を上げると
悲痛の色を浮かべたカヲルの瞳があった


「………頼む……」

『……』





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