第12章 play 9 ※
最奥まで一気に貫かれる感覚で
チサトは薄れていた意識を取り戻した
ボンヤリと目を開けると
タケルの胸の上に全身を投げ出すようにしながら
下から挿入されている所だと分かった
ベッドに肘をつき
上半身を起こす
間近で目が合ったタケルが
柔らかく微笑む
タケルの笑顔は
相変わらず人形のように美しくて
虚に漂っていたチサトの視線が
無意識のうちに惹きつけられていく
次の瞬間
腰を抱え上げられた
菊穴に
何かがあたる感覚
『………ぇ……』
窮屈な入り口を広げながら
ゆっくりと身体に割り入ってくる
『…やぁあっ……やめて!』
「……どうして?……両方に挿れられるの好きだったでしょ…」
『………いやぁ……こんなの無理…っ…』
「………でも………チサトのナカはそんな事言ってないよ……」
『……うぅっ…』
「………喜んで震えてる…………ホラ……感じて……」
『……っあ…』
痛みを伴う圧迫感と共に
チサトは自身の下腹部がキュンキュンと痙攣を繰り返しているのを感じた