第3章 白昼夢
次の日。
野薔薇ちんと休日どうするか、話していたら五条先生に声をかけられた。
五条先生のことはもう気にしていない。
「誰か暇な子いる?任務があるんだけど」
野薔薇ちんと私は見上げて五条先生をみる。
「別にいいけど。場所はどこなの?」
「うん、場所は廃校。神奈川の」
「は、廃校!?」
「そう。少人数がよくて、どっちか1人行ってきて欲しい」
私と野薔薇ちんは顔を見合わせる。
廃校か。廃校って……。
幽霊が出そうで怖い、なんて思ったけど口に出さない。
『他に誰か行く人いるんですか?』
私が質問に五条先生はキッパリと答える。
「いや、いない。1人だけだよ」
1人!?
その言葉を聞いて、余計行きたくないと思った。
でも、野薔薇ちんは行きそうにないし……。
どうしよう。すごく悩む。
私は考えて考えて、行くか行かないか決めた。