第2章 ふわりととけた
ドサッ
「あいたた…え!?トレイくん大丈夫?」
吹き飛ばされたケイト先輩はトレイ先輩にぶつかっていた
すかさず上から退いてトレイ先輩に手を差し出す
「いててて…大丈夫だケイト」
頭を打ったのだろうか、トレイ先輩は頭を抑えながらなんとか立ち上がる
パンパンと服についた土埃を祓うと二人はまた生き物の方を向いた
「もー今の衝撃でオレくんたち消えちゃったじゃん、けーくん怒っちゃったんだからね」
顔は笑っているものの表情は穏やかではない
「トレイ、準備はオッケー?」
「分かってる、ケイト。フォローは任せろ!」
マジカルペンをしっかりと握りしめてその生き物の方を向き直す
「スプリットカード!行くよオレくん!トレイくん!」
ケイト先輩の一言で全員が囲みに行く
四方からの挟み撃ちでその生き物に攻撃をしていく
いろんな方向からの攻撃にだんだん怯んでゆく
「その調子だケイト!」
「トレイくんもオレくんも手を緩めちゃだめだよ!」
ヴヴヴヴヴ
ガアアアアアアアア
「「「「ぐわあ!!」」」
大量の攻撃に激昂した生き物が四方に居た4人を吹き飛ばす