第5章 ※呪いの享受②
「こんなに濡れるのって、やっぱ呪いのせい?」
知らないし、分からない。
でも……。
あの人とこんなことになったときには、ここまで呪いが溢れたことなんてなかった気がする。
あの頃は定期的に呪力を抜いてもらってたから。
そんな言い訳をしたって、意味もないのに。
「んぅ、っ、やぁっ、あ、あぁっ」
五条先生の舌が私のナカに器用に入ってくるから。
下腹部を擦り寄せてしまったのは、反射的なもので。
「五条、先生……っ、きもち、いっ、」
身体の痛みがどんどん快楽に呑まれて消えていく。
「……皆実、それダメだって」
五条先生の首に足を絡めて、欲しがって。
「せんせ……っ、んんっ、あぁっ、あ、ごめ、なさ……っ」
1人で果てて、本当に最低なの。
ごめんなさいって言いたいのに。
意識がもたなくて。
目を閉じる寸前、五条先生が私に優しくキスをした。
頭を撫でられたら心地良くて、意識なんて簡単に消えていって。
「そんなエロいと思わないでしょ。どうすんの、これ……バカ皆実」
困ったように笑った五条先生を、私は知らない。