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【呪術廻戦】無下限恋愛

第24章 邁進


※皆実視点


 五条先生に連れられて、私と虎杖くんは五条先生の家に帰ってきた。
 

「堂々と生き返る前に、2人には強くなってもらうよ」


 五条先生が家入さんと暗躍して、私と虎杖くんは記録上死んだままの状態になってる。

 そしてこの『世間的に死んでる』時間を利用して、私と虎杖くんは五条先生による特訓を受けることになった。


(でも、なんで五条先生の家なんだろう)


 もっと特訓に適した場所はたくさんあるはず。

 五条先生の家は広いけど、でもたしか……。





『僕の部屋の中ではそもそも術式が使えない』





 五条先生が前にそう言っていた。

 五条先生の家には強力な結界が張ってあるって。

 そのための縛りとして、この部屋の中では術式が使えないようになってる。

 不思議に思いながらも、私は五条先生の後ろをついていった。


「五条先生の家、広ッ!」


 私の隣を歩く虎杖くんは、キョロキョロと辺りを見渡している。

 どこまでも続きそうな廊下の途中、少し歪んだ床板を外すと地下へ向かう階段が現れた。


「二人とも、コッチね」

「地下!? 家に地下があんの!?」

「そっ。いいでしょ?」


 虎杖くんの反応に喜んで、五条先生が口角を上げる。


(地下なんて……初めて)


 五条先生と一緒に過ごして結構経つけど。

 地下には一度も行ったことがない。

 考えてみれば、他にも行ったことない部屋がいくつかある。


「ああ、そうだ」


 地下に向かう階段に足を踏み入れようとしてすぐ、五条先生が私を振り返った。


「……地下と、あと道場はもともと恵の稽古にも使ってたから例の結界は張ってない」


 だから気を抜くなよ、と。

 五条先生は私にそう忠告して階下へ向かう。

 その後を追って、階下に足を踏み入れたら、言葉通りに呪いが身体に入ってきた。

 五条先生の家では一度も流れ込んだことのなかった、呪いの痛み。

 それを感じながら、私は五条先生の後ろをついて行った。
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