第18章 ※大波乱⭐︎一年生親睦会②
「ちょ……皆実!」
五条先生を私の下に組み敷いて。
五条先生のお腹の上に、乗った。
ピチャッと湿った音が、五条先生のお腹の上で鳴る。
「何して……」
「つけなくて、いいです」
「はあ!?」
五条先生が身体を起こして、私と向き合う。
「……そう言ったら、僕が喜ぶと思って言ってる?」
少し怒気を含んだ声音。
別にそういう意味じゃなくて。
「呪力、流すなら……ゴムつけないほうが、いいですし」
それに。
五条先生分かってるでしょ?
「私……赤ちゃん、できませんから」
笑った私に、五条先生が顔を歪ませた。
私に生理は来ない。
血を流したら、呪霊を呼んじゃう体質だからなのか。もちろん、そんな都合のいい理由ではないと思うけど。
理由は分からないけど。
周りの人がみんなそれを経験していく中、私だけはそれがなくて。
産婦人科の先生も驚いてた。
赤ちゃんを作る機能が、私のお腹にはないの。
「どうせこのお腹には……呪いが巣食うだけですから」
だったらせめて、五条先生が一番気持ちよくなる方法がいい。
私のことなんか、気遣わなくていい。
「だから……ゴムなんか、つけないで」
縋るように、胸に顔を埋めた。
でも五条先生は私の肩を掴んで、ゆっくりと引き剥がす。
「初めてのくせに、生意気なこと言うんじゃないよ、バカ」