第18章 ※大波乱⭐︎一年生親睦会②
痙攣が止まらなくて、震える私を五条先生が困り顔で見下ろす。
「勝手にイッて……ダメじゃん、皆実」
五条先生は私に呆れてる。
でも呆れてもいいから、私のことを見てほしくて。
五条先生の頰に触れた。
もう何を言われても、反抗する気になんてなれなくて。
「五条、先生」
切れる吐息に、言葉を乗せる。
「……私の、全部……もらって」
五条先生の瞳がゆらゆら揺れてる。
私の脚にあたってる膨らみを、あえて膝で擦ってみたら。
簡単に、五条先生の顔が歪んだ。
「マジで……いいの?」
「……五条先生が、ちょうだいって……言いました」
「それ言われたら……誰にでもあげんの?」
そんなわけ、ないじゃん。
なんですぐ、そういうこと言うの。
「最後までするのは……初めて、なんですけど」
恥ずかしいから、視線は逸らした。
きっとバカにされる。
そう思ったのに、五条先生は何も言ってこなくて。
不思議に思って、視線を戻したら。
五条先生が瞬きを繰り返してた。
「は? 何て?」
「だから、……初めて、なんです」
「……傑のチンコは舐めてたんだろ?」
「言い方!」
それは、したことあるけど。
でも私ばっかり与えられて、傑さんがキツそうだったから。
ほぼ無理やり、それだけはさせてもらったっていう感じで。
傑さんは、最後までは絶対にしなかった。
「……さすがに中学生に手は出さなかったか。……イヤ、でもフェラはアウトだろ」
「女子高生もアウトですよ」
年齢差の話をしたら、全部アウトだ。
それでも傑さんとの行為がやましくならなかったのは、それが『呪力の交換』以外の何でもなかったから。
「……初めて、いいの? 僕で」
「今さら聞かないでくださいよ」
五条先生の手が私の頰に触れる。
顔を近づけて、キスされそうになったから。
キスのどさくさに紛れて。
「……五条先生が、いいです」
そう告げたら、五条先生が困り顔で笑った。
触れるだけのキスを残して。
「ゴム、つけるから……ちょっと待ってて」
そう言って、五条先生が私から離れようとする。
だから、私はその手を引っ張った。