第18章 ※大波乱⭐︎一年生親睦会②
お風呂を済ませた私は、ベッドを目の前にして床に正座してる。
どうにかしてシャワーを長く浴びてようとしたんだけど。
途中で扉が破壊されそうな勢いで叩かれて「長くない? 僕もう入っていい??」って言われてしまって。
急いでお風呂から出て、ほぼびしょ濡れのままTシャツだけ来て逃げるように寝室に来た。
(いや、なんで寝室に来たんだろ)
絶対に『やる気満々じゃーん』的なことを言われる。
でもここ以外に来ても、怒られる気しかしない。
五条先生はまだこちらには来ない。
きっとシャワー浴びてるんだと思うけど。
部屋がやけに静かだから、それが余計に緊張を煽った。
(いや……それっぽいことは何回かしてるけど)
でも五条先生とそういうことするときは、だいたい呪いのせいで感情と理性が爆発してるときだから、恥ずかしいって感情がバカになってて、意識したことないっていうか。
今日はあんまり呪いを吸ってないし。
身体は疲れてるけど、なんというか、めちゃくちゃ元気だし。
傑さんとも、こんな元気な時にそういうことしたことないし。
(どうやって待ってるのが正しいんだろう)
考えても、正座以外に思い浮かばなくて。
そのままベッドと睨めっこしてたら、部屋の扉が開いた。
開いた瞬間、想像通りの笑い声が聞こえてくる。
「なんで正座してんの、うける」
ケラケラ笑いながら、五条先生がベッドに歩み寄ってきた。
ズボンだけはちゃんと履いて。
上半身をタオルで拭きながら五条先生は私の横にしゃがみ込んだ。