第18章 ※大波乱⭐︎一年生親睦会②
「つーか慌てすぎでしょ。びしょびしょじゃん」
使っていたタオルを私の頭にかけて、五条先生が笑う。
髪も身体もほとんど拭かずにバスルームを出たから、せっかく着たTシャツも濡れて身体に張り付いてた。
「狙ってやってるなら、大成功だと思うよ、それ」
五条先生が私の濡れた頰に触れて優しくキスをする。
そしてそのまま、私を抱きかかえたから、私は足をばたつかせた。
「ご、五条先生!」
「何?」
「ぬ、濡れたままだとベッドが汚れるので……! あの、身体拭いてきます!」
「どうせ今からベッド汚すし、別にいいよ」
「汚す……っ!?」
五条先生は私の目を見つめて、にっこり笑う。
私の反応を楽しんで、五条先生の瞳がイキイキしてる。
「皆実が気にするなら、今ここで脱がして僕が拭いてあげるけど」
――どっちがいい? って、五条先生が意地悪く耳元で囁く。
どっちも嫌だよ。
恥ずかしくてすでに死にそうなのに。
でも私に選択肢なんてきっとないから。
もう、この状況ごと全部……五条先生に委ねるしかないんだから。
「……五条先生の、好きにしてください」
五条先生の顔を見てられないから。
もう全部諦めて、両手で顔を隠してそう答えた。
「……煽るの上手すぎてビビるわ」
五条先生が低い声で言って、私をそのままベッドに下ろした。