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【呪術廻戦】無下限恋愛

第17章 大波乱⭐︎一年生親睦会


 TDLの中心に美しく建つ、そこがプリンセス城。

 名前の通り、御伽噺のお姫様が暮らしてそうなカワイイお城。

 お昼に一回立ち寄って、みんなで写真を撮ったけど。

 夜になると綺麗にライトアップされて、また違う雰囲気を醸し出してた。


(にしても……想像以上だなぁ)


 プリンセス城前には人がたくさん。

 虎杖くんのリサーチ通り、ここはパレードを観覧する人気スポットの一つだったみたい。


(パーク内の全員がここにいるんじゃないかな)


 それくらい人が多くて。

 思わず足が竦んでしまった私を、伏黒くんは見逃さなかった。


「やっぱりやめとけば?」

「違うよ。呪いに刺されたわけじゃなくて。……このレベルの人混み見ると、さすがに構えちゃうだけで」


 苦笑する私を、野薔薇ちゃんと虎杖くんが振り返って。

 そしてまた2人が互いに視線を交わした。


「虎杖、場所アッチでいい?」

「おう、問題ねぇよ」


 そう言って、野薔薇ちゃんたちが向かおうとしたのは、人集りの少ない後方。

 でもそこからじゃきっと、前の人混みで全然パレードなんて見えない。


「別にパレードは空気味わえれば、それだけで楽しいし」

「そそっ。どうせならみんなで見たほうが楽しいだろ」


 あれだけパレードを楽しみにしてた2人が、最前列で見たくないわけなくて。

 2人が口にしたことも、ちゃんと2人の本心なんだと思うけど。

 2人の楽しみを、私が奪っちゃうのは嫌だったから。


「伏黒くん、1個お願いしていい?」
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