第17章 大波乱⭐︎一年生親睦会
程よく遊んで、身体を動かして。
お昼と夕方の境、ちょうどおやつの時間っていうタイミングで、私たちはレストランに入った。
待たずに入れるよう、野薔薇ちゃんがあらかじめ予約してたらしい。
「ウワーッ! 俺コレ食いたい!」
「私は絶対これ!」
メニューを見るや否や、虎杖くんと野薔薇ちゃんは即決する。
さすが事前リサーチ組。
私と伏黒くんは何があるのか知らないから、一緒にメニューを眺める。
「綾瀬はどれにする?」
「んー……」
正直、まだそんなにお腹が空いていない。
結構歩き回ったし、カロリーは消費してると思うんだけど。
「私はこれかなぁ」
「飲み物!? まだまだ動き回るんだからなんか食べないと死ぬわよ!」
「食べきれないときは俺が残り食べるからなんか頼めよ! これとかオススメらしいぜ?」
野薔薇ちゃんと虎杖くんが自分のことみたいに私の食事の心配をしてくれる。
でも私は首を横に振った。
「ホットドッグ食べたし。本当にそんなにお腹空いてなくて」
「……体調悪いんじゃないか?」
伏黒くんはいつも私の体調を気にしてばっかり。
それだけ私がいつも体調崩してるからなんだろうけど。
私はまた首を横に振った。
「楽しい……からかな。なんだかお腹も満たされちゃって」
照れ臭くて、うまく笑えなかったんだけど。
私の発言を聞いて、野薔薇ちゃんと虎杖くんが2人して顔を押さえた。