第17章 大波乱⭐︎一年生親睦会
「あーーっ、緊張するー!」
「もうすぐ落ちるポイントじゃないかしら? ……え、まだ? ヤバい、めっちゃドキドキするんだけどー!」
静かな雰囲気だけど、隣2人が元気にはしゃいでる。
「オマエらうるさすぎだろ。あそこに先が見えないんだからあのポイントで落ちるって分かるじゃん」
伏黒くんが冷静に伝えると、2人が私を挟んで伏黒くんを睨んだ。
「このスリルを楽しまねぇとかオマエ、バカじゃねぇの!?」
「あそこで落ちるのなんて百も承知なんだよ、バーカ!!」
2人が息ぴったりに伏黒くんに文句を言い放つ。
そのせいで伏黒くんが反射的に、握ってる私の手に力をかけた。
「てゆーか、コースター乗る時くらい皆実の手を放しなさいよ。どんだけ繋いでたいのよ」
「きゃーっ、伏黒のスケベー♡」
野薔薇ちゃんの挑発に乗せて、虎杖くんが五条先生張りの悪ノリをする。
ヤバい、伏黒くんの顔に青筋立ってる。さっき顔面打ったばっかだからあんまり血管刺激しない方がいいって!
「ふ、伏黒くん落ち着い――」
伏黒くんを宥めようとした瞬間、ふわっと体が浮いて。
――落下する。