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【呪術廻戦】無下限恋愛

第17章 大波乱⭐︎一年生親睦会


『TDLは人混みすごいけど、負の感情が生まれるような場所じゃないから。そんなに呪いには刺されないと思うよ』




 TDLについて、昨晩私に五条先生が解説してくれた。

 その解説者は不幸にも欠席だけど。


 でも五条先生の言う通り、かなりの人混みなのに、全然呪いの声が大きくない。

 身体に流れ込んでくる呪いも少なくて、少し身体がくすぐったいくらい……なんだけど。


(え、あれ?)


 私の行く手が阻まれる。

 気づいたら目の前が塞がれてて、野薔薇ちゃんたちがいなくなってた。

 スパンコールの耳をつけた露出狂が1人で取り残されてる。なぜ?


「ねえねえ、誰と一緒に来てるのー?」

「女友達となら、その子も混ぜて俺らと一緒に回らない?」


 テーマパークなんてほとんど来たことないから珍しくて、周囲の景色に見惚れてた。

 少し足を止めただけのつもりだったんだけど、その一瞬のうちに、なぜか野薔薇ちゃんたちと遮断されてしまったみたいで。


(うわぁ、どうしよう。はぐれたらめちゃくちゃ困るんだけど)


 ジャンプして野薔薇ちゃんたちが周囲にいないか探そうとしたけど。

 思ってたより目の前の壁たちがデカかった。


「ぴょんぴょん飛んでどうしたの、めっちゃかわいいんだけど」

「もしかして一緒に来てる子とはぐれた? 連れて行ってあげようか」

(私は子どもか)


 ナンパは何回もされたことあるけど、その度に負の感情が流れてくるから嫌い。

 でも今回のコレは、ナンパの割に負の感情がそんなに流れてこなくて。

 もしかしたら、本当に一緒にアトラクション回りたいだけなのかもしれないんだけど。


(だとしても、この人たち知らないし)


 話す必要性を感じない。

 だから無視を続行して、野薔薇ちゃんたちをいかにして呼び戻すか試行錯誤してたんだけど。


「さっ、行こうよ。たぶんアトラクション回ってたら、そのうち遭遇するって」

 腕を掴まれる。

 ここに五条先生はいないから、助けは期待しちゃいけない。

 自分でどうにか、振り払わないと……。


「離してくだ……」

「皆実、コイツら知り合い?」
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