第17章 大波乱⭐︎一年生親睦会
「……っ、五条先生。もう、家出る時間……」
「大丈夫……まだ、ちょっとある」
五条先生の指が、露わになった私の背中を、掠めるようになぞる。
「……ぅ、ん」
「……マジで、エロいね。……これ」
丸見えな私の肌を触りながら、五条先生が呟く。
自分で着せたくせに、そんなこと言わないでよって。
文句を言いたいのに、漏れる吐息が邪魔をする。
「五条、先生……」
快楽に負けて足の力が抜ける。
ズルズルと座り込んでしまう私を、五条先生は抱きしめたまま、口づけを止めることはない。
床に座り込んで、夢中でキスを繰り返して。
そのまま、五条先生に押し倒された――そのとき。
五条先生のスマホの着信が鳴り響いた。
「五条先生……っ、五条先生!」
でもなぜか、五条先生は私にキスするのをやめなくて。
必死に五条先生の肩を叩いたら、その手を掴まれた。
「何、痛いんだけど」
「スマホ鳴ってます」
「だから?」
だから、じゃないよ。
ずっと鳴ってるから、たぶん重要な内容のはず。
おそらくそれは五条先生も分かってて。
舌打ちをしながら、五条先生は私の手を離した。