第17章 大波乱⭐︎一年生親睦会
「それにしたって……このデニムパンツの丈短すぎません?」
「そ? でもまっ、皆実は脚綺麗だからいいっしょ」
恐らく太ももは全体的に露わになる。
五条先生、このあいだTシャツの丈がどうとか怒ってなかったっけ!?
「こんな裸同然みたいな格好で外歩けないですよ」
「普通男側が言うセリフなんだけどね、それ」
愕然としてる私を、五条先生は愉快そうに見てる。
(やっぱり私の反応見て、楽しんでるだけだ)
こんな服を着る機会がそもそも浮かばない。
基本的に外を出るのは高専に行くか、五条先生の散歩に付き合うくらいだし。
買い物もほとんどネットスーパーだし。
全然着る機会が浮かばない服。
そう、これはあくまでプレゼントだ。
五条先生が私のために用意してくれた、プレゼント。
「……大事にしまっておきます。……その、ありがとうございます」
気持ちだけでも受け取っておこう。
私服をくれたこと自体は嬉しいから。
私がお礼を伝えると、五条先生は「うんうん」と頷いて。
「明日、それ着てね!」
「明日?」
五条先生がニンマリ笑ってる。
私の嫌な予感センサーがアラートを鳴らした。
「そ! 一年生の親睦会を開催しまーす!」