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【呪術廻戦】無下限恋愛

第11章 自分のために


「悟。寮を案内……いや、この子もオマエの家か」

「え? 悠仁は寮ですよ」

「は?」


 夜蛾学長が頓狂な声を出す。


(やっぱりそう思うよね)


 私も夜蛾学長と同じ考えだったから、今朝部屋の片付けをしてた。

 執行猶予つき秘匿死刑の要監視対象。

 虎杖くんの処遇は私と一緒だから、当然五条先生の家で一緒に暮らすことになるんだと。


「いやいや、僕の家にはもう皆実がいるし。歳頃の男女を同じ屋根の下に住ませちゃダメでしょ」

「オマエと2人で住ませてる方が余程心配だが?」

「え、なんで? 僕最強なのに」

「俺はたまにオマエの倫理観が怖い」


 夜蛾学長は頭を抱えてる。

 でも学長の力をもってしても、私と五条先生の2人きりの同棲生活に終止符は打てなかった。


「もういい。……悟、寮を案内してやれ。それから諸々の警備の説明もな」


 改めて、五条先生に指示を出し、夜蛾学長は虎杖くんに握手を求める。


「合格だ。ようこそ呪術高専へ」


 そんな夜蛾学長に虎杖くんも手を伸ばそうとする。


 あれ? 待って。たぶん、まだその呪骸……。


「虎杖くん、待って!」

「よろっ、ブッ!!」


 私が言い終わらないうちに、解放された呪骸が虎杖くんを殴った。

 私は少し早めに動いていたから、そのまま虎杖くんに駆け寄って、呪骸に触れた。

 夜蛾学長の呪力が私に流れて、呪骸がただの人形に変わる。


「あっ、スマン。術式解くの忘れてた。ありがとう、皆実」


 夜蛾学長が少し申し訳なさそうな顔をしてた。
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