第4章 新たな門出
「ダハハ!どうしたどうした!もう終わりか?」
「っ・・・リザードン!シッポでボスゴドラの顔を叩いて!」
首の痛みに耐えながらも、リザードンは渾身の力を込めて尻尾をボスゴドラの顔目掛けてぶつけた。 顔に火がぶつかった事で一瞬いるんだボスゴドラの口からリザードンはなんとか抜け出したが・・・。
「地面に投げ捨てろ!ボディプレス!」
ボスゴドラはピオニーに言われた通り、リザードンを地面に投げ飛ばし、跳躍をつけてリザードンの上にのしかかった。
「リザードン!(ボスゴドラの体重は確か300キロを超える!お願い!無事でいて!!!)」
ギュッと目を瞑り、ボスゴドラの下敷きになったリザードンの安否をただただ願う。その様子を、ピオニーは静かに見ていたとは気づかず。
一瞬シンと音がなくなったと思えば、ボスゴドラが押し潰しているリザードンがゆっくりと、ボスゴドラの巨体を持ち上げていく。
「マジかよ!あのリザードン、ばかぢからでも覚えてんのか?!アイアンヘッドだ!」
「ニトロチャージで身を守って!!!」
ボスゴドラのアイアンヘッドが、リザードンの頭にゴンっと鈍い音を立てるが、下から持ち上げられているせいかバランスが悪く、威力はさほど大きくないように見えた。
そして二度目のニトロチャージで燃え上がったリザードンに、ボスゴドラは悲鳴をあげた。リザードンはそのままボスゴドラを投げ飛ばし、大きな咆哮をあげた。
「かえんほうしゃ!」
「気合見せろ!ストーンエッジ!」
投げ飛ばされたボスゴドラは地面をうまく転がり立ち上がった
はこのチャンスを逃すまいと、容赦のない指示を出した。
「飛んで!リザードン、ドラゴンクロー!!」
かえんほうしゃを防いだスローンエッジを、リザードンは大きく飛び上がり、ボスゴドラに向かって飛んでいく。
「もう一度ストーンエッジで止めるんだ!」
リザードンを狙って、地面から岩が飛び出してくる。
しかしリザードンはそれを上回る速さでボスゴドラの元へ飛び、大きくなった爪でボスゴドラの体を引き裂いた。
そしてそのままの勢いでボスゴドラに体当たり、ボスゴドラの背を地面につけ、地面をえぐりながら数メートルも吹き飛んだ。