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【剣盾】君を待つ

第16章 月と太陽


 二人のリザードンはすでに地上ではなく、空中で爪をぶつけ合って飛行勝負に移った。地上ではラグラージとガマゲロゲのタイプ一致バトルが繰り広げられていた。

「地震!」

「ならこっちも地震だ!」


 地面は大きく揺れ、の後ろにいたメタグロスが嫌そうにバトルを見物している。揺れる地面が不快であり、しかし勝手にモンスターボールに戻るわけにもいかず、四本の足をしっかり地面に食い込ませて耐えていた。


「あはははは!やっぱり強い人とのバトルって楽しい!ぜーんぜん倒れてくれない♡!!ダンデさんも楽しい?」

「ああ、楽しいぜ!ダブルバトルも久々だが、迷いのない君のバトルスタイルも悪くない!」

「〜〜〜〜ッ♡!!本当!!?」


 は蒸気した色付いた頬を両手で抑え、嬉しさで今にでも飛び上がりそうだ。


「じゃあもっと…もっと楽しいバトルしましょう♡!」


 は嬉々とつけていた右手の白い手袋だけを取り外し投げ捨てると、キラリと小さく光る指輪がその存在を表した。


「リザードン、メガ進化♡」


 空中にいたリザードンに光が包み込み、オレンジ色だった体は黒く、口からは青い炎が漏れ出したメガリザードンへと変化した。


「ドラゴンクロー!」

「受け止めろ、リザードン!」


 通常のリザードンだった時とは違い、もっと大きくなったドラゴンクローを、ダンデのリザードンは自前の爪で受け止めた。----が、メガ進化したリザードンは特性が『猛火』から、『鋭い爪』に変化し、技の威力が大きく変わる。


 メガリザードンの攻撃を受けたリザードンは、その威力に耐えれず、地面に弾き飛ばされてしまった。しかし、それだけで倒れるダンデのリザードンではない。

「ラグラージ、落ちてきたリザードンにマッドショット!」

「アクアブレイクでリザードンを守れ、ガマゲロゲ!」

 水を纏ったガマゲロゲに、ラグラージのマッドショットはかき消された。
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