第12章 踏み外したステップ
アーマーガアタクシーに乗り込んだとルリナはバウタウンを後にした。
「ルリナ、凄く綺麗」
の向かいに座るルリナは、この世の絶世の美女だと思うほどは見惚れていた。
「それ、もう5回目よ」
ルリナは少し呆れながらも、うっとりと自分を見つめてくるに苦笑いを漏らした。
「だって本当のことだもん」
ルリナのドレスは真っ白のワンピースで、スカートの横には少しだけ際どいスリットが入っている。チラチラと見える太ももに、女であるもドキドキしてしまうほど、魅力的な女性に見えた。
「だって凄く可愛いわ、守ってあげたくなるって感じ」
(はぅっ///!!笑顔が眩しいっっ!!!私が男だったら絶対彼女にしたい。この笑顔にときめかない人類はない!)
ナックルシティに着くまで、はルリナを微笑ましく見ていた。
・・・・・
アーマーガアタクシーは、普段のタクシー乗り場には止まらず、古城の裏側にある広い庭に着地した。
(古城の裏側にこんな庭があったんだ…ゲームだけじゃ表と宝物庫くらいしか見えてなかったけど、奥は結構広かったんだ)
ワクワクする好奇心を押さえながら、はルリナの後に続いた。大広間に続く通路を歩いていると、古い絵画や甲冑があちこちにあり、は興味津々に顔をあちこちに向けた。
「宝物庫もだけど、古城の中も凄い!ツアーないのかな?」
「は古いものに興味があるの?」
「ものによるかな。知り合いに考古学に詳しい人がいるんだけど、古代神話とか凄く面白かった!各地にいろんな神様がいたり、祀られたり。遺跡にはとにかく情報がいっぱいあって、人とポケモンがどう暮らしてきたかとか、どんなポケモンを恐れていたのかとか!」
「じゃあターフタウンにある地上絵も?」
「もちろん!写真もしっかり撮ったよ!いろんな地方に行ったけど、地上絵は初めて!」
「私の友達もそういうものを調べてたわね…きっと気が合うと思うわ」
「(ルリナの友達…多分ソニアのことだ)だといいな」