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【剣盾】君を待つ

第10章 チャンピオンカップ



「頑張って!リザードン!!」

 は声を張り上げた。ソーラービームをかわし続けているメガリザードンは、スッと目を細めてリザードンに狙いを定めた。距離が近付くにつれ、ソーラービームを掠めそうになりながらも、メガリザードンは一度高く飛び上がり、そしてリザードンのところまで急降下した。

 上から急降下してきたメガリザードンに、リザードンは上を見上げると、眩しい光が目にいっぱい入り、目を細めた。一瞬メガリザードンの姿を見失うと、強烈な痛みと熱が正面からぶつかってきた。

 衝撃で後ろに吹き飛ばされたリザードンは、すぐに体制を整えて正面を見た。

「避けろ、リザードンッ!!」

 ダンデの切羽詰まったような声が聞こえるのと同時に、メガリザードンの拳にバチバチと青白い光が眩しく光っていた。


 体中に鋭い痛みと痺れが走って、リザードンはそれに耐えるように目を閉じ、また後ろへ飛ばされた。次は体制を整えることはなく、地面に転がると、土埃が舞い上がった。


「フーッ、フーッ」


 メガリザードンは荒い息をこぼしながらも、雷パンチを食らい、地面に倒れているリザードンをしっかりと見ていた。

 スタジアムもシンっと音が無くなったかのように、観客たちが息を潜めながらリザードンたちの戦いを見守っていた。



「…」



 土埃が収まる前に、リザードンは立ち上がった。観客たちはワッと声を上げると、またスタジアムに音が戻ってきた。


「まだ、終わらせない!君のリザードンをねじ伏せるまで、俺のリザードンは倒れない!!」

「バギュア!!!」


 ダンデとリザードンは、とメガリザードンに声を上げると、はまだこのバトルが終わらないことに更に口角を上げた。

「原始の力!」

 ダンデのリザードンの周りに石が浮き上がり、のメガリザードンへ降り注いだ。
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