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【剣盾】君を待つ

第1章 出会い


【ナックルシティ】


「うぅ…もしかしたらキバナ様に会えるかしれないと思うと心臓がいたいいいい」


 バウタウンとはすっかり雰囲気が変わり、ナックルシティは大人の雰囲気だ。大きな古城の存在感があり、はますます緊張するのがわかった。行き交う人々の雰囲気も大人ぽくって、なんだか大都会に来てしまったような気分がした。
 駅を出てすぐに向かったのは、古城の前にあるポケモンセンター。今日の宿泊の確認を済ませ、割り当てられた部屋に荷物をおいた。


「わかってたけど!やっぱりナックルまで来ると肌寒い!アローラが暖かすぎたからほとんど短パンTシャツ辛い!!まずは服の調達しなくちゃなぁ…ナックルのブティックって、どんなタイプの服売ってたかな?」


 必要最低限の荷物を肩掛け鞄に入れて、はブティックに向かった。お店のお姉さんに今の流行を教えてもらいつつ、シンプルにスキニーのジーンズ、中の服は白のロングスリーブ、少し重いが着まわせそうな暖かいアーガイルの柄が入った薄茶色のカーディガンを購入した。
 お店の一角に、ナックルスタジアムのジャージが売られていたのを見かけて心臓が止まりそうになったのはここだけの話。

(ああああああああああキバナ様ファン必須アイテム!欲しい!でも表立ってファンですって思われるのはちょっと…でも、でも推しへの貢献はしたい!この印税がキバナ様の生活の一部になるなら…私…ATMになる覚悟はできてる!!!!)



「あ、あの…この手袋もお願いします」

 先ほど服を購入した店員のお姉さんに、多分最後の方は聞き取れなかったかもしれないが、ナックルスタジアムのジムリーダーをイメージしたドラゴンの手袋をカウンターに置いた。
 お姉さんはニコニコしながら、

「はい、かしこまりました」と、「キバナさんかっこいいですよね」と言ってくれた。
 は頬が更に赤くなるのがわかりつつ、「はい、とっても」
と、返すのが精一杯だった。


(もう!もう恥ずかしいよおおおおお!!!!)

 無事ドラゴンタイプ(キバナ推し)の手袋をゲット!
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