第1章 出会い
フェリーは無事バウタウンの港に着くと、はガラルの地に足を踏み入れた。ドキドキ高鳴る鼓動を押さえて、フェリーの内で手に入れたガラルのマップを開くと、そこにはビッシリ行きたい所をマークした印がつけられていた。
「さすがバウタウン!活気があっていいなー」
フェリーはなんとかお昼前につき、人はあちこちであふれていた。
観光客狙いの屋台がいっぱいあるのを見定めつつ、やっぱりガラルに来たら食べると決めていたものがある。
少し忙しくしている屋台のフィッシュアンドチップスを頼んで、人が少ない木陰に入って食べることにした。
「あちち、でも本場の味は美味し〜!今度はやっぱりあの有名なシーフードのレストランに行こう」
完食したは立ち上がり、ゴミをゴミ箱に入れた。
ずっと考えないようにと、落ち着け落ち着けと思いつつ、ソワソワする心臓を抑えるのは難しい。気が緩むと頬が緩んでしまいそうだった。
「よし、いくぞ…キバナ様のいるナックルシティ!」
自分を鼓舞しつつ、バウタウン内にいたアーマーガアタクシーに乗り込み、はナックルシティに向かった。その前にポケモンたち用のポケフーズ、シーフード味を忘れずに購入した。