第6章 ジム巡り
「カブよ頭を燃やせ動かせ!勝てる道筋を探すんだ!」
カブはそう言うと、次のポケモンを繰り出した。
出てきたのは体にいくつもの炎の様な丸模様があり、炎の髭が特徴的なマルヤクデが出てきた。もちろんマルヤクデも毒びしの効果をうけ、毒状態になった。
「マルヤクデ!燃え盛れ!キョダイマックスで姿も変えろ!」
マルヤクデを一度モンスターボールに戻し、手元に何倍にも大きくなったモンスターボールを前方へ投げた。
するとマルヤクデの姿は変わり、どんどん大きくなり、更に胴が長くなって現れた。
もモンスターボールを投げ、次のポケモンを繰り出した。
「あなたの出番よ、ギャラドス!」
ボールから出てきたギャラドスは、キラキラ光る赤い鱗を輝かせ、ギロリと大きくなったマルヤクデを睨んだ。
(色違いのギャラドス…水と飛行タイプか、しっかり対策されている)
カブは感心しつつも、自分はすでに追い込まれてしまった身であり、更に気を引き締めた。
「いくよ、ギャラドス!ハイドロポンプ!!」
「ギャーーース!!!」
ギャラドスの口から勢いよく水を放出させ、強大化したマルヤクデの体に命中させた。水が苦手なマルヤクデは体に当たった水に顔をしかめ、下にいるギャラドスを更に睨みつけた。
「こっちもいくぞマルヤクデ!ダイワームだ!!」
マルヤクデは体をグネグネと曲げると、辺りから巨大な蝶が現れ、ギャラドスに向かって飛びかかってきた。ギャラドスは光に包まれ、大きな大爆発が起こった。は手を顔の前に出し、爆風から目を逸らさない様、ギャラドスの心配をした。
光と爆風がなくなると、ギャラドスは蛇の様にとぐろを巻いて耐えていた。
そして首を伸ばし、なんともないといった様に吠えた。
「(ダイワームは特攻を下げる技なら、得意の攻撃に持ち込む!)ギャラドス、竜の舞!!」
は素早く指示を出すと、とぐろを巻いていたギャラドスはそれを解き、キラキラ光る赤い鱗を魅せながら舞を踊った。
その美しい光景に、観客は魅了された。
「キョダイヒャッカ!!」
カブもすかさず次の指示を出すと、マルヤクデから大きな火の渦がギャラドスに命中した。熱風が会場内を包み、もギャラドスの背後にいたとはいえ、その暑さにまいりそうだった。
(熱い!熱風がここまで…!)