第6章 ジム巡り
久しぶりのガールズトークに、はずっとニコニコしていた。
ルリナはこの後モデルの仕事があるといことで、きりの良いところで話を終え、バウスタジアムを後にした。
スタジアムの外に出てすぐ近くのベンチまで自転車を引いて歩き、腰を下ろした。
「ちょっと待っててね、エレズン」
「エレレ」
エレズンの定位置になりつつある自転車のカゴの中で、ベンチに腰掛けたの様子をジッと見ていた。
は早く終わらせようと、カバンから携帯を取り出した。
そしてダンデへ簡潔なメッセージを送った。
『こんにちは、です。
ルリナに勝ちました。
次も頑張ります』
簡素すぎないだろうかと一度送る前に悩んだが、特に他のことが思い浮かばず、そのまま送ることにした。また前回のように電話がかかってくるかもしれないと、少し緊張したが、1分たっても携帯に何の変化も訪れず、はホッと息を吐いた。
(多分仕事中かなんかなんだろうな・・・)
は携帯を鞄にしまうと、カバンを背負い、エレズンがに向かって微笑んだ。
「お待たせ!お腹すいたよね、今日はお手製のポフィン作るから、このままポケモンセンターに直行!」
「エレ!」
エレズンは自転車が動くのが楽しみで、早く行こうとを急かせるようにカゴを揺すった。
が自転車を漕ぎ出した頃、鞄の中にしまった携帯が震えていたことは気づかす、気が付いた頃にはすっかり夜の9時を回った頃だった。