第6章 ジム巡り
改めて女友達になれたとルリナは、無事に電話番号も交換した。
「えっと、ルリナは・・・なんで私と電話番号交換してくれたの?」
はまだぎこちなくだが、疑問だったことをルリナに聞いてみた。
今日初めてジムで会ったばかりの自分に、なぜフレンドリーに接してくれるのか、気になっていた。
「あなたのこと、気になっちゃって」
「えっ///!?(まさかルリナってそっち系の・・・!いやでもルリナならお姉様とお呼びしたい///)」
はドキリと心臓が大きく鼓動した。
ルリナときらりと光る瞳も美しく、はゴクリと唾を飲み込んだ。
「キバナさんのこと、どう思ってるのかなって」
「え、キバナ様のことですか///?!(はーーーそっちのことかーよかったよかった・・・て、よかったのか?!)た、ただのファンです・・・///」
突然出たキバナの名前に、はルリナから目を逸らした。
あまりにもわかりやすい反応に、ルリナは確信した。
(ただのファンって顔じゃないわよ・・・)
ルリナは開会式に会ったキバナの”自分がより強いと言うダンデへの証明”の発言に、少し引っかかっていた。そうであってほしくなったとどこかで願いながら質問したが、の反応を見ると、現実はどうにも残酷だ。
(バンバドロに蹴られればいいのよ、あの人は一回)
そんな不審な事をルリナが考えていると、はハッとした顔になり、恐る恐るルリナに聞き返した。
「ルリナは・・・ま、まさかキバナ様のことが・・・」
「やめて!それだけは絶ッッ対ありえないから!!!!」
が言い切る前に、ルリナはソファーから立ち上がり、力の限り否定した。
「わたしはあんなダンデダンデうるさい男は嫌よ!わたしはヤ・・・っ///」
ルリナはそれだけは絶対にないと否定した。
そして口走りそうになった名前にハッとして、大慌てで口を塞いだ。
そんな様子のルリナにとエレズンはビックリしたが、ルリナが言いそうになった名前の最初の文字が聞こえ、心の中で合掌した。
(めちゃめちゃヤローのこと好きなルリナかわゆす・・・ごちそうさまです(涙))