第6章 ジム巡り
「よくぞいらっしゃいました!ジムチャレンジ、エントリーの方。私はルリナです。」
このバウタウンのスタジアムの中心に立つ綺麗な女性、ジムリーダーのルリナがに話しかけた。彼女のスタイルは体の線がよく見えるほど、身に纏う服の面積が少ない。サンダルも彼女によく似合うデザインだ。
もジムチャレンジの服に着替えており、先ほどジムチャレンジを終え、ジムリーダーであるルリナへの挑戦が始まろうとしていた。
ここはバウタウン。
海で盛んなこの町の見所は、大きなマーケット、有名なシーフードレストラン、そして灯台。
そしてが初めてこのガラルへ最初に足をつけた場所でもある。
(うわっ本物のルリナだ!顔ちっさ!!体の線ほっそ!!あ〜〜〜めちゃめちゃ可愛いいいいい!!!)
内心を悟られない様に口を閉ざし、ジッとルリナを見つめるに、ルリナは少し緊張していた。
(このチャレンジャーすごい精神力・・・ヤローの試合も見たけど、気を抜けば本当に一瞬でやられそう・・・でも!)
身惚れられている、とはルリナは思っておらず、これから始まるであろうバトルにルリナは心躍らせた。
「あなたがいくら強くても、わたしと自慢のパートナーが全て流し去ってあげるから!」
ルリナはそう言うと、くるりとに背を向け、所定の位置まで歩いて行った。
もそれに習い、自分の立ち位置についた。
(ダメだ、可愛すぎて心臓が痛いし流されてもいいって思ってしまった)
はぁ、と一つため息をついて、は帽子を深く被り直した。
(集中、集中しなくちゃ・・・)
シビルドンのボールを握りしめ、向かいに立つルリナを見据えた。
スタジアムは一気に盛り上がった。
それと同時に、もルリナも同時にボールをフィールドに投げた。
「シビルドン、もう準備はいいよね!」
「シビビー!!」
ボールから飛び出てきたシビルドンは、やる気満々だ!と言う様に大きく、そして力強く鳴いた。
「トサキント、頑張って!」
「トサ!」
ルリナが放ったボールからはトサキントが飛び出し、フィールドで優雅に漂っている。そしてシビルドンとトサキントは、お互い睨み合った。