第6章 ジム巡り
「はい、その子とシビルドンを送ってほしいです」
『わかった。そっちは何を送ってくるんじゃ?』
「ハッサムとラグラージを送ります。どっちもすごく元気ですよ」
二人は早速ポケモンを交換すると、画面の向こうでボールから出せれたハッサムとラグラージがこっちに向かって手を振っていた。
も早速送られてきたエレズンとシビルドンをボールから出した。
エレズンは小さいので、オーキド博士やポケモンたちに見える様に画面までエレズンを抱えた。
『その紫のポケモンは・・・エレズンか!毒タイプは3体目じゃの』
「私個人としては鋼タイプが好きなですけど・・・」
『君のことじゃ・・・また、訳ありのポケモンなのか?』
「はい・・・どうしても見捨てれないくて・・・」
は腕の中にいるエレズンをギュッと抱きしめた。
エレズンは初めて見るパソコンと、そこに映るオーキド博士、ハッサム、ラグラージを興味深げに見ていた。
『・・・世の中、君の様な優しい人ばかりじゃといいんだがの』
オーキド博士は、画面越しのの悲しげな顔を見てそう呟いた。
「・・・でも、私と一緒に来てくれるって、この子が決めたんです。だったら私は、全力でそれをサポートするまでです!」
はサッと悲しげな顔を振り払い、明るく微笑みながら、ダキアがているエレズンを愛おしげに見た。
オーキド博士はうんうん、と頷いた。後ろにいるハッサム、ラグラージも、画面越しにいる主人をジッと見つめていた。
「じゃ、博士。私そろそろ行きますね!」
『うむ。気をつけるんじゃぞ』
「はーい!ハッサム、ラグラージ、今度エレズンの事紹介するね!それまで博士のことよろしく!」
『ワシはまだまだ元気じゃわい!』
「あはは、また連絡しますね」
「エレ〜」
エレズンの片手を持ち上げ、バイバイと横振りさせると、エレズンはわかっているのかそうでないのか、機嫌よさげに鳴いた。
そしてパソコンの画面はいつものデスクトップに戻った。