第44章 3度目のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
天井から大きなスクリーンが降りて来て
「杏寿郎この部屋って、
プロジェクタールームだったの?」
「ああ、だがそれだけじゃないぞ。
観やすいようにベットが
リクライニングするからな。」
「って、何見るの?何か借りるの?」
「いや、ここはどこだ?」
そう真顔で返事をされて
「ここは、ラブホテルでしょ?」
「だから、当然…見るだろう?
ああ、わざわざレンタルしなくても
連動してるからな、あっちのと
同じのがこっちでも観れるぞ」
「いや、私は…別に…観なくても…。
観たいんだったら…観ててくれても」
ニコッと杏寿郎が笑顔になったので
それにつられてみくりも笑顔になった
「俺は、AVが観たいんじゃなくて…。
君と、一緒に観たいんだが?」
「じゃあ、何か借りて観ても
こんな、大きなスクリーンだし
映画…観てもいいんじゃ…」
「それなら家でも出来るだろう?
こんな場所でもなかったら、
一緒に観ようと誘っても、応じては
くれないんじゃないのか?」
的を射た彼の言葉に
確かに彼の言う通りかも知れないと
そう妙に納得が付いてしまった
家で彼がそう言いだしても
よし観よう ってならない…もんね
「それは…、確かにそうかも…」
「とりあえず、そんな所で
立ってないで、隣に来たらどうだ?」
リクライニングでソファの様になっている
ベットの上で杏寿郎が呼んで来て
「心配しなくても、
エアコンが効いてるから
シーツも乾いてるが?それとも
あっちの使ってないベットがいいか?
みくり、おいで。一緒に観よう」
「あの、杏寿郎。一緒にその、
観るとするじゃない、それから…は?」
「酒でも飲みながら観よう、暇つぶしだ」
暇つぶしとは言ったけど
暇つぶしになるのかな?
さっきした ばっかりだけど
ムラムラしちゃわないの…かな?
「うん、…分かった」
そう言って 隣に座らせたまでは良いが
何なんだろうなこの微妙な距離感は
間に誰か一人は入れる位の
距離を取ってみくりが
ベットに座ると
ベットに備え付けてあった
クッションに自分の顔を押し付けていて
ホラー映画でも見る様になって居るが
もしや…
「もしや…、恥ずかしい…のか?」
カァッとみくりが赤面してしまって
「同じ事を散々俺としてるだろう?」