第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
今日は…2月の9日
今年のバレンタインデーは月曜日だから
何かをするとしたら当日よりも
その前の週末…この週末は3連休だから
その真ん中の辺りとかが良いのかな?って
そんな事をみくりは先月から考えていた
彼と迎えるバレンタインデーは
今年のバレンタインデーで4回目だ
一番初めのバレンタインに
普通に某有名メーカーのチョコレートを
杏寿郎に贈ったら
『ああ。チョコか。俺はあまり…、
チョコは得意じゃなくてな…』と
苦笑いされながら言われたのは
今でも昨日の事の様にハッキリと憶えている
バレンタイン=チョコって
安易な発想だったのは
私が悪いんだしさ…
でも苦手なんだったら先に
言っておいてくれてもいいくないかなぁって
それでその失敗を踏まえての
2度目の バレンタインは
プレゼントにしたんだ
チョコ苦手だって言ってたから
そうしたらだよ?
そうしたらさ
『今年は、チョコじゃないのか…?』
だってさ 何それ?
チョコが得意じゃないって言うから
チョコ避けたのにだよ?
そんな事言う?
今年のバレンタインこそは
彼が納得する様な 何かをしたいし
チョコが苦手でもチョコ貰ったって
思える様にしたいなぁって…ちょっと
早めの段階から
あれこれと準備をしたんだけども
クリスマスの時があんな感じだったから
そう言う感じのプレゼントの方が
杏寿郎…喜ぶんだろうなぁって
ちらっとみくりがオフィスの
柱に据え付けられている時計に目を向ける
だから 今日は何があっても
定時に上がりたいっ
いや 帰る 帰るし定時 キッカリに
「佐藤さん、私…今日
どうしても定時に上がりたいんですけど」
「ああ、煉獄君よりも先に帰りたい感じ?
結婚するって聞いたけど、何時位?
今は、コロナだし…新婚旅行も出来ないよね」
「もうすぐ、バレンタインですよね?
ちょっと、色々と準備とかしたくて…」
そう隣のデスクの佐藤に
みくりが声を潜めながら言うと
「バレンタインねぇ、うちなんか
ちょっとしたチョコあげる位だよ。
いいなぁ、新婚さんは~。
今の所、定時でもいいと思うよ?
今日は、残業なさそうだし。
何かありそうなら、やっといたげる」
「すいません、ありがとうございます」