第40章 今年のクリスマスは…25日編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「俺だから……?」
「多分だけど、その先輩が
ここのチケットくれたのも、
杏寿郎だったからじゃないかなぁって。
わからないか、ならいいけど。
うーん、人徳みたいなもんかな?」
「人徳と言われて、悪い気はしないが。
ウエルカムドリンクのミニボトルの
シャンパンと、ウエルカムフルーツがあるが
どうする?飲むか?」
トンとみくりが杏寿郎の
身体に自分の身体を預けて
スリっとその身体を寄せて来て
よしよしと杏寿郎が
みくりの頭を撫でて来て
「どうした?珍しいな……
甘えたい気分なのか?みくり」
「だって、今年のクリスマスは……
いつものクリスマスよりも
特別なクリスマスだったなぁって
そう思ってた所だよ」
「クリスマスは、来年も再来年も
その先も、ずっと一緒だが?」
ギュッと後ろから杏寿郎が
包む様に抱きしめて来て
みくりがその腕に自分の腕を重ねて
自分の顔を上に上げて
杏寿郎の方を見ると
「杏寿郎…、メリークリスマス。
だってこんな風に、イブもお祝いして
クリスマスにもお祝いするなんて
初めてだよ、こんなの」
今年のクリスマスは…
こんな 特別なクリスマスで
いつのクリスマスだって
きっと…貴方と一緒だったら
特別なクリスマスになるんだろうな
「みくり。だったら、来年も
そうすればいい、イブもクリスマスも
祝えばいい。そうしたらいけないとは
誰も言ってないだろう?なんなら
23日から祝ってもいいぞ?みくり」
「もう、杏寿郎ったら
そんなに祝ったら、
特別じゃなくなっちゃうよ」
こんな 今年のクリスマスを
俺は君と2人で過ごして
「みくり」
「杏寿郎?」
後ろから抱きしめたままで
その顎を持ち上げて
そのまま唇を奪う様に塞いだ
そのまま キスを交わす
きっと
来年のクリスマスも…君と過ごして
それが 何年か後に
2人から 3人になって
それが4人になるか 5人になるか
それは俺にも分からないが
きっと そうなったとして
この先…10年 経ったとしても
きっと 今年のクリスマスの事は
ずっと 憶えているのだろう…な
今年のクリスマス……の事を
ずっと 忘れないだろう……
メリークリスマス みくり