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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第39章 今年のクリスマスは お相手:煉獄杏寿郎 ※裏なし 現パロ



そのLINEを見て 一言

「え?あり得ない…ですけど?」

とみくりは思ったままの
言葉が口をついて出てしまった

そう言いたくなった理由については

急に残業になってしまったので
先に夕食を済ませて
休んでいてくれて構わない

帰りは日をまたいでしまうかも…知れない

と言う 主旨のLINEだった

今朝 彼に早く帰って来てねって

言ったのに?

はぁーーとみくりは深いため息をついた

テーブルの上には
ちょっと高めのシャンパンと

その隣にふたつ並んだ 赤い箱に入った

冬のボーナスで買った

そう今日の為に買った

バカラのシャンパングラス…
折角買ったのに 

まだ 箱に入れたままにしてて

シャンパンの栓を抜く時に

箱から……出そうかなって

そう思ってたのに


そのバカラのシャンパングラスの箱を
みくりが指先で弄ぶようにして
つんつんと突いて

明日は丁度…土曜日で休みだしさ

やっぱりホラ…今夜はとかって

期待してたのにさぁ…


普段は…身に着けない様な

真っ赤な上下の下着とかさぁ

シャワーまで済ませて着けちゃってる

そんな 自分がますます

バカみたいだなぁって思えて来て


それにしても 彼が残業なんて珍しい

要領がいい彼だから
そこまで残務に追われるイメージがない

そう思って ある考えが浮かんだ

あの 彼の事なんだ……

それも あるな 在り得るなって


「んー、でも、だったとしたら…。
急に残業って言うのも、分かっちゃうな。
お人好し過ぎるんだよ、杏寿郎は。
仕事と、同僚と、彼女の何が大事なんだか~」

そう漏らすように不満を言っていたのに
思わず嬉しくなって来てしまって

みくりがふふふと笑みを漏らす

ー『そんな物、どれも大事に
決まっているだろう!!
君は一体、何を言っているんだ?』ー

って絶対言う 杏寿郎だもん
凄い 言いそうだわ うん 言いそう


誰かの為に 残業交代しちゃう

そんな 杏寿郎も

それを 何ら 疑問にも思わないで
親切にしてあげたとも感じない

そんな 杏寿郎も

何の迷いもなくて

それが全部大事だって言い切れちゃう

そんな 杏寿郎も


私は やっぱり

そんな 杏寿郎が大好きで

そんな 彼が良くて
こうして付き合ってるんだから


仕方ない

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