第1章 30分と30分 お相手:煉獄杏寿郎
ギュッと体を抱きしめられて
優しく頬に口付けをされる
ズルズルとその場で杏寿郎が
崩れそうになったのを
みくりが支えて自分の体にもたれさせる
「すまないな、世話をかけてしまったな…」
「それは、支えてる事のお世話ですか?
それとも…私の服を汚して
洗濯しなくちゃいけないお世話です?」
と彼の言葉に嫌味を言ったら
「だったら、汚れついでだ。
このままもう一度どうだ?」
そう言って ニッと杏寿郎が
悪戯ぽい様な笑顔を浮かべる
「え?30分って…言ってたのに?」
「そんな事言ったか?なら、もう30分だな!」
そう 今度は
満面の笑みで言われてしまって
30分と 言って置きながらも
彼からの延長の申し出を
きっと私は断れないんだろう
30分と30分