第31章 年上の彼女の憂鬱 お相手:冨岡義勇
「……っ、あ、みくり…ッ、今は……
そうされるのは、……辛いッ……が?
もう……、ハァ、これ…以上は……ッ」
そうその顔を堪らなさそうに
歪ませながら乞われてしまって
ゾクゾクと
自分の背筋が震えるのを感じる
「んっ、あん、…でも…、
わざとじゃ…、んっ
ありません…ことでしてよ?
…はぁ、はぁ……ッ」
ズチュンッ……と
彼が腰を打ち付けて来て
ビクンと大きく身体が跳ねた
「ふぁあぁあああんっ、やっ、
ダメッ、今は動かしちゃ…んんっ」
「どうして…だ?ずっとこうしてたいと
言っていた……のにか?」
確かにさっき
繋がってる時に そんな感じの事を
言ったのは 言ったけど……でも
ズンッ……と更に腰を打ち付けられてしまって
「それに……、足りない…
一度じゃ……まだ。
俺は…、満たされそうに、……ない」
え?その……それって つまりは…っ
まだ満足…なさってない……って事?
年上の彼女の憂鬱
自分が言った言葉が原因なのなら
自業自得…でしかないけれど
年上の彼女の憂鬱
このまま 続けて……もう一度って事?
「……んんっ、やっ、ダメ……義勇さん
今、済んだ……所っ、なのにぃ…ぁあん」
「……ひと月分…、には足りない…」
そう彼が私の身体を抱きしめて来て
ギュウウと縋り付かれて
そのいいお声で囁かれれば
当然 私には
そのお願いをお断りなんてできなくて
少しずつ 自分の中にある
彼のソレが……張って来るのを
自分の中が感じ取っていて
「ふ、…んっ、はぁ、……あ」
「もっと…、をみくり……感じたい。いいか?」
一度だけでは彼の気が済まなかったようで
年上の彼女の憂鬱
淡白そうにみえて…意外と
貪欲に求めて来る彼も…
嫌いではないから……きっと
私は彼と これから先も
恋人同士を続けて行くのだろうと
そう感じつつも
「…もう、仕方ないですわね。義勇さんは」
今は この
恋人同士だけの ゼロの距離で
もっと貴方を感じて居たいから
憂鬱なんて感じる暇も無いほどに
貴方だけを感じて居たいから
今は… そう今だけは
私と貴方の二人で
年上の彼女の憂鬱