第31章 年上の彼女の憂鬱 お相手:冨岡義勇
彼は真面目で律儀な性格をしているから
私に申し訳ないとそう思ってるのかも
しれない…けれども
今はそんな事を
話したいんじゃなくて……ッ
グチュ ニチュ ズチュ…ズッ
お互いの吐息と
水音と…
お互いの性器が擦れ合う度に生まれる快感と
「ぁあん、は…ぅ、
あっ、ん゛っ、んぁ、んっ」
今は それを感じて
上手く 息が出来ずにいて…まるで
彼に 溺れて行く…みたい……
でも このまま
このまま…ッ
溺れてしまいたいっ 彼に…
「ああっ、んっ、はぁ、
ぎゆうさん、……ぎゆ、うッ…」
「……っ、ハァ、みくりッ…」
彼の身体に縋り付いて居た手に
知らず知らずの内に力が入っていた様で
自分の指先が彼の
義勇の背中に食い込んでいる事に
気が付かないでいて
「…ー…っ」
彼が小さく声を漏らして
その表情を見てハッと我に返るが
苦痛に顔を歪めていた彼が
ふっと柔らかな微笑を浮かべると
「…そのままで……いい。そのまま、
残してくれ、みくり…、俺にも……痕を…」
そう乞うように言われて
その青い瞳に囚われながら
更に何度も腰を打ち付けられてしまって
頭の中に霞が掛かって行く
「あっ、ん、ふっ、んっ、
あぁああんっ、んあ、ぁ、、はぁ、んんっ」
上手く息が出来なくて
頭がクラクラとして来る
酸素が…足りなくて
意識が薄れて来るみた…い
何もかもが……ぼやけて
薄れて来るのにっ
ハッキリと感じるのは
彼のモノに貫かれる快感だけで…
彼の事だけ感じて
彼の事だけ 考えて
彼だけを見つめて…
彼のぬくもりに包まれて
ああ なんて なんて
幸せ……なんだろう……