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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第31章 年上の彼女の憂鬱  お相手:冨岡義勇


おかしい…と

みくりはそんな違和感を感じていた

彼に宛てた手紙の返事が

もう 4日ほど滞って居たからだ

いつもならば
短い文面ながらに2日までには
彼からの返事はあったのだから

もしや……と

ざわざわと自分の胸が
ざわつくのをみくりは感じていた


「……もしかして、また、
どこかの夜道で、落ちてなさったりとか…。
冨岡さんの事だから、ありえそうですわ
してなさらないといいけど…?」


ジャッとみくりが自室の
カーテンを開いて
ガラガラと窓を開くと

夜の空には ぽっかりと

丸い月が 浮かんでいた

ふぅっとため息をついて
みくりが窓とカーテンを閉めた

「まぁ、
訃報の知らせ……もありませんし。
待つよりは、私には他にないけど…」

そう 静かに言うと
瞼をスッと閉じて瞑目する


事実は小説より奇なり とも言うけど


私と彼との出会いも

そんな 小説の様な…出会いだった


彼は 鬼殺隊と言う
政府非公認の組織で働いていて


夜の闇の中で
鬼を狩る…そんな仕事をしていた


そんな まるで正反対の

生きる世界の違う彼と

私の世界が いたずらの様に

繋がったのは たまたまの偶然で


私は… 今まで
何度も見合いをして来ては

ずっとそれを学生の内は進学を
卒業してからは仕事を理由に
断り続けて来ていて

釈然としないとか
そんな理由で 踏ん切りを付けられず


女が家庭よりも
仕事を優先させたい等と

とあちらから断られる事もしばしばには

ありはしたけれど…


二十歳を過ぎて

適齢期を過ぎる頃には見合いの話も
ぱったりと 来なくなって

行き遅れに拍車を掛けてしまっていた


それでも最初は楽しかった
自分のしたいと思っている
更なる学業に自分の時間を費やせる

その喜びの方が勝っていた
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