第30章 みじかいおはなし その2 ※裏なし お相手:色々
そのまま 近づいた彼の顔に
口付けの予感を感じて
そのまま 瞼を閉じた
そっと…
触れるだけの 口付けが落とされて
でも その遠慮しがちに触れる
唇すらも また
熱いと感じてしまって
彼の真面目な性分と
その下にある 熱い気持ちを
その口付から感じ取ってしまって
ギュッと自分の胸が
締め付けられていくみたい
「あ、…炭治郎君っ…、ねぇ…もっと」
「俺も…、そうしたいって
そう思ってました。
同じ気持ち…ですね。俺達…」
そう言ってまた
唇を重ねられて
そのまま 角度を変えて
触れるだけの口付けを繰り返す
「ふぅ……、はぁ、…ん」
「みくり……さんっ」
彼に 口付けられた
唇が熱を帯びていて
まるで 彼が 炭治郎君が
触れる所から 熱が生まれて行く みたい
熱い……
そのまま 口の中に舌が滑り込んで来て
口の中を歯列をなぞられて
口の中を丁寧に舐め上げられていく
「んっ、…ふぅ、あ、…炭治郎…くんっ」
自分の舌に絡む
彼の 舌も
また 熱くて…
自分の身体が 冷えていたんだと
そう 気付かされる
冷えた体に
彼の体温……は
熱すぎる 位に
熱くて
眩暈がしてしまいそう
彼の体温
でも 今はもっと
感じていたいってそう思ってる
彼の体温を もっと