第30章 みじかいおはなし その2 ※裏なし お相手:色々
「なら、続きは……中で…だな?」
そう言うとニッと杏寿郎が笑った
「もう、調子いい事言って。だったら
杏寿郎さんが灯油入れて運んで下さい。
私は……、先に……戻って
お布団をその、敷いて参りますので」
そう言い残して
室内に戻ると
先ほど口付けられた
自分の首筋に手の平を当てると
自分の手が冷えていて
ひんやりと心地良く感じる
冷え込む朝も
彼となら…温かい…を通り越して
熱くなってしまいそう
はぁっとみくりが熱を含んだ
ため息をつくと
「杏寿郎さんが熱いのは…、いつもの事か」
寒い季節も 彼は熱く
杏寿郎さんは いつでも
仕事帰りでも
朝でも 元気だなぁと
そう思ったみくりであった