第27章 イレギュラールーティーン お相手:煉獄杏寿郎
目の前の杏寿郎が
にっこりと微笑んで来て
「なら、…確かめるか……
俺の思い過ごしか否か…。
俺だけ…だろう?
こうしながら、君にそう言うのが
許されているのは、そうだろう?」
そのまま 抱きしめるように
身体に腕を回されて
ギュウウっと抱きしめられる
その腕に込められて力から
杏寿郎の気持ちが流れ込んでくるみたい
彼の抱擁に応じるようにして
自分も彼の肩に腕を回してすがりつく
「うん、そうだよ?杏寿郎だけ…だよ?
んんっ、私に…こうしていいのっ、は、
あっ、杏寿郎だけ、んんっ、
ずっと……そうだから」
自分の胸の中にある
杏寿郎が好きって気持ちが……
自分の身体の中に留めておけなくて
ズンズンッ…と
抱きしめられながら中を
彼のモノで何度もかき回されて
「可愛いっ……な、君は……。
みくり、好きだ…、君が、好きだっ…」
あれ?でも…前に杏寿郎
付き合ってるから……って
好きとかそう言うのって
あんまり…好きじゃないって
言ってた……よね?
でも…… どうして 今日は
可愛いも……沢山言うし……
好きも… 言ってくれるの?
ああ そうか
そうだったんだって
彼の この言葉で 気が付いて
生まれ変わりたい…… の意味
今日を 彼が
特別な日にしたいって思ってた意味……
いろいろなしがらみに囚われない……
ありのままの 自分で…
言いたかった からか……
彼の唇に
自分から唇を寄せて
そのまま キスをする
「杏寿郎……、私もっ……
杏寿郎が好き……よ?大好き…」
私のその言葉を聞いて
彼が目を少し見開いたと思うと
それからふっと笑って
「全く、……君は敵わない…な。
みくり、…また、君に
そう言いたく……なってしまってる」
イレギュラー
そう イレギュラーなんだ
俺の レギュラーしかない
退屈な日常を
塗り替えて 変えて行ってしまうのは
いつだって みくり 君なのに……